第385章

「絵美ちゃん、もう六億五千万まで上がったよ! 絵美ちゃんのネックレス、すごい人気。もしかして、最高額落札の座は絵美ちゃんの作品になるんじゃない?」

 古村苗は目を輝かせ、興奮のあまり安藤絵美の腕をぎゅっと掴んで離さない。

 安藤絵美は何も答えず、ただ六億五千万の値をつけた四宮志延に視線を向けた。まさか彼が入札に参加するとは、夢にも思わなかったからだ。

 四宮喜咲もまた予想外だったらしく、その顔色は隠しきれないほど青ざめている。

「お父様、何をするおつもり? 絵美ちゃんにデザインの才能があるのは知ってるけど、あのネックレスに六億以上の価値なんてないわ。そんな高値を提示するなんて、どうか...

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