第386章

安藤絵美は驚愕に目を見開いた。

「何とおっしゃいましたか?」

四宮志延は静かに語り出した。「当時、私は君の母親と結婚しようと考えていた。そこで二年も前からエイダ先生にコンタクトを取ったのだ。君の母親はエイダ先生の作品を心から愛していたからな。『黄昏の薔薇』のデザインを先生本人に依頼するため、私はあらゆる手を尽くした」

「最終的に、私の熱意が通じたのだろう。先生はデザインを引き受けてくれた。本来なら結婚式の当日に贈るつもりだったのだが……まさかその後、あのような誤解が生じるとは思いもしなかった。そうして私は君の母親を失い、二度と会えぬまま今生の別れとなってしまった」

そこまで話すと、四...

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