第387章

「絵美ちゃん、何を言ってるの? この『黄昏の薔薇』は四宮志延が出品したんでしょ? もしかして、元々は叔母さんが買ったものを、彼が横取りしたってこと?」

高藤琉唯は言葉にするほど、その可能性が高いと確信していくようだった。

彼女の明麗な顔は瞬く間に怒りで染まり、自らの推測こそが真実だと思い込んでいく。

「絵美ちゃん、四宮志延があなたの実の父親だってことは分かってる。目の前で悪口なんて言うべきじゃないけど……でも知ってるでしょ? 高藤家が今、斜陽なのは、ずっと四宮志延に妨害され続けてきたからなのよ。だから家運も傾いてしまって……」

「でも今回の四宮志延は本当に酷すぎるわ。叔母さんのものを...

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