第393章

鈴木雲は林田悟朗からの着信画面を目にし、てっきり原田桐也が見つかったという知らせに違いないと思い込み、即座に通話ボタンを押した。

すると、受話器の向こうから直接、原田桐也の声が響いてきた。「鈴木雲」

「原田桐也、お前と安藤絵美は無事なのか?」

鈴木雲が問いかけた瞬間、ベッドに横たわっていたはずの古村苗が、必死に身を起こした。彼女は鈴木雲の腕をすがりつくように強く掴む。「絵美ちゃんは見つかったんですか?」

鈴木雲は空いている方の手を伸ばし、古村苗の手の甲を優しく叩いて宥める。すると、電話越しの原田桐也が言った。「今、古村苗の声が聞こえた気がするが、彼女はもう意識を取り戻したのか?」

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