第396章

原田桐也のその言葉を聞いて、安藤絵美はようやく胸を撫で下ろした。

原田桐也が室内の明かりを消すと、安藤絵美は彼の懐に身を寄せた。

高ぶった神経のせいで、そう簡単には眠れないだろう。そう思っていた安藤絵美だったが、予想に反して、意識はすぐに遠のいていった。

だが、夜の闇の中で待っていたのは悪夢だった。

夢の中で、彼女と原田桐也はまだ海原を漂っていた。骨まで凍るような冷たい海水。震えが止まらず、今にも海底へと引きずり込まれそうだ。

「安藤絵美、なんでまだ生きてるの?」

唐突に、一艘のボートが目の前に現れた。船上には四宮喜咲が仁王立ちしている。

安藤絵美が生きているのを見て、四宮喜咲...

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