第403章

「もう十分頑張ってるわよ。余計なことは考えないで、早く休みなさい。そうしないと、肩の怪我の治りも遅くなるから」

安藤絵美になだめられ、古村苗はようやく重い腰を上げると、自室へと戻っていった。

その後も絵美は仕事場に残り、作業を続けていた。十一時を回った頃、原田桐也がドアを押し開けて入ってきた。

「絵美ちゃん、もうずいぶん遅いよ。そろそろ休んだら? 明日は四宮グループに行かなきゃいけないんだろう」

桐也にそう言われて初めて、絵美は時間がそこまで経過していたことに気づいた。

道具を片付けると、彼女は立ち上がって桐也のそばへ歩み寄る。そのまま彼に抱きつき、胸元に顔をすり寄せながら甘えた声...

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