第406章

四宮志延の邸宅に着くや否や、哲也と達也は車を飛び出し、屋敷の中へと駆け込んでいった。

「おじいちゃん、来たよ!」

その声を聞きつけ、四宮志延が慌ててリビングから姿を現す。

愛らしい二人の孫の姿を目にした瞬間、その顔は慈愛に満ちた笑みで崩れた。

「おお、わしの可愛い孫たちよ」

彼はしゃがみ込み、両腕を広げて二人をひしと抱きしめると、それぞれの頬にキスをした。

原田桐也が手土産を持って近づいてきても、志延の表情はそれほど明るくはならなかった。それでも、使用人にその包みを受け取らせる。

「絵美ちゃんと一緒に来るなら、手土産など気を使わなくていい。ここには何でもあるからな」

桐也はた...

ログインして続きを読む