第413章

かつて冷酷非道で鳴らした高藤翁も、寄る年波には勝てず、体調も万全とは言い難い。しかし、それでもなお、彼は一筋縄ではいかない傑物であった。

彼が晶子に釘を刺した際、その双眸の奥に宿る鋭い光は、晶子に少なからず畏怖を抱かせるものだった。

腹の底で何を考えていようとも、晶子は殊勝な表情を顔に貼り付けてみせる。

「分かりました、大叔父様。次は決して、勝手な真似はいたしません」

高藤は重々しく頷いた。

「部屋に戻って休みなさい。夕食の時間になったら人を呼ぼう」

晶子は大人しく踵を返し、それ以上何も言わずに二階へと上がっていった。

彼女の姿が見えなくなると、琉唯がたまらず高藤のそばに歩み寄...

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