第427章

まずは高藤陽裕がティーショットを放つ。

そのフォームは教科書通りに美しく、インパクトも力強い。ボールは空中に綺麗な放物線を描き、ピンからおよそ百五十ヤードの地点に落下した。

「悪くない滑り出しだ」

傍らで橋田社長が評価を下す。

高藤陽裕は思わず得意げな表情を浮かべ、安藤絵美へと視線を向けた。

「次は君の番だ」

安藤絵美は言葉を返さず、ただ無心にスタンスを調整する。彼女のスイングは流れる水のように滑らかだった。ボールが飛び出した瞬間、彼女は確信した。――この一打は決まった、と。

白いボールはピンそば二十ヤード以内という絶好の位置に音もなく着弾し、周囲から感嘆の声が漏れる。

「見...

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