第428章

「そうね。高藤琉唯もそう踏んでいるみたいだし、彼女なりの対策もあるはずよ」

安藤絵美が古村苗と話し込んでいると、そこへ原田桐也が帰宅した。

「お帰りなさい、桐也様」

安藤絵美はソファから立ち上がり、原田桐也を見つめ、花が咲いたような明るい笑顔を向ける。

リビングに足を踏み入れた原田桐也は、妻のその輝くような笑顔を見て、仕事の疲れなど吹き飛ぶのを感じた。彼は自然な動作で歩み寄ると、安藤絵美の腰を抱き寄せ、その額に優しく口づけを落とす。

「今日のゴルフはどうだった?」

原田桐也と安藤絵美は二階へ上がる。更衣室でネクタイを緩めながら、彼は妻に問いかけた。

安藤絵美は今日の出来事を――...

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