第59章

原田桐也の声は恐ろしかったが、林田栄治は安心した。

原田桐也さえ来れば、梶原栄光がボスに対してどんな思惑を持っていようとも、即座に消え去るだろう。

「かしこまりました、桐也様。すぐに梶原栄光にお伝えします」

林田栄治は快く承諾した。

原田桐也は法律事務所を出ながら、秘書に電話をかけた。

「桐也様、どうされました?」

林田悟朗は原田桐也からの電話を受け、急いで尋ねた。

原田桐也は直接告げた。「ボディーガードを二十人連れて梶原栄光の別荘へ行け」

「梶原栄光ですか?桐也様、まだ調査中ではありませんでしたか?逮捕するにしても証拠不足ですし、ただボディーガードを連れていくだけで、警察に...

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