第13章

小林美咲は高橋信二が自分の部屋に住まわせようとしているのだと思い込み、遠慮した。

「今の物置部屋で十分です」

高橋信二は本を机に叩きつけ、怒りの目で小林美咲を見つめた。

「山田の部屋の方がお前より良いじゃないか。外の人に見られたら虐待していると思われるぞ」

小林美咲は俯いて赤面しながら言った。

「でも、その...生理がまだ終わってなくて...」

高橋信二は眉をひそめた。

「何を考えているんだ?山田に二階で部屋を用意させるって言ってるんだ。まさか俺と同じ部屋に住むと思ったのか?」

小林美咲は驚いて顔を上げた。自分の勘違いだったのだ。

高橋信二はイライラした様子で手を振った。

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