第37章

水原七海は高橋信二が酔いつぶれるのを見て、心の中で大喜びした。やっと次の計画に進めるのだ。これからホテルに高橋信二を連れていき、彼の体を我がものにするつもりだった。

「信二お兄ちゃん、家に帰って休ませてあげるね」

水原七海はそう言いながら高橋信二を支えようとしたが、彼に強く押しのけられてしまった。

「お前、なんか臭いぞ。くさくて死にそうだ」

高橋信二は酒臭い息を吐きながらソファに倒れ込んだ。

水原七海は気まずそうに自分の体の匂いを嗅いでみたが、濃厚な香水の香りしかしなかった。どこが臭いというのだろう?

林田颯は口元を上げた。彼はもちろん、これがどういうことか知っていた。高橋信二は...

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