チャプター 20

アリア

何時間も、私はそこに座っていた。夜が訪れて部屋が暗くなっても、身じろぎひとつできなかった。私の手はパパの手を握りしめたまま。この世界で唯一、確かなものにすがりつくように。

涙はもう枯れていた。今はただ、虚しさだけがある。心臓があったはずの場所に、ぽっかりと空いた空洞。

初めてダンス教室に連れて行ってもらったときのことを思い出す。私は五歳だった。クリスティンは「お金の無駄よ」と言って、一緒に行くのを嫌がった。でもパパは構わず私を車で送り、一時間まるまる、私が基本のポジションでおぼつかない足取りでいるのを見ていてくれた。

「きれいだったよ」と、彼は後で言ってくれた。二回も転んだとい...

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