第19話

晴香は、あの瞬間の深也の目を生涯忘れられない。

信じられないという色と、深く傷ついた光が重なっていた――。

それでも、彼は手を離さなかった。胸にナイフが突き立っていようと、血が止めどなく溢れていようと。

深也は晴香を抱きしめ、淵の手下を一歩たりとも近づけさせなかった。

「晴香……怖がるな……」

「俺がいる……誰にも触らせない……」

あの一世で、彼は彼女のその一太刀のせいで、ICUに丸々一か月もいた。

深也は、命を賭けて彼女を愛していた。

なのに自分は――淵を救いだと信じ、命みたいに想ってくれた男を仇のように憎んだ。

記憶がぷつりと途切れた瞬間、胸が抉られたみたいに痛む。息が...

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