第24話

もし深也が本当に採算度外視で全面戦争を仕掛けてきたら、今の高坂家に太刀打ちできる力など微塵もない。

ただでさえ高坂家の資金繰りは火の車だ。その上、創世グループから全力で叩き潰されれば、間違いなく破滅を迎える。

そうなれば、霜乃の手術どころか、自分たちが生き延びられるかどうかすら怪しい。

淵はギリッと歯を食いしばった。額にはじっとりと冷や汗が浮かんでいる。

このまま高坂家の本邸を破壊させれば、高坂家は帝都市で完全に面子を失う。だが、もし止めようとすれば……。

深也という狂人は、本気で狂行に走る。

賭ける勇気などなかった。高坂家の基盤を担保にして、深也の出方を試すことなどできるはずが...

ログインして続きを読む