第30話

言葉が終わるか終わらないかのうちに、再び轟音が轟いた。

今度はさらに近い。

礼拝堂の側壁のすぐ外だ。

頑丈な壁が吹き飛ばされて大穴が開き、瓦礫が飛び散り、土煙が猛然と巻き上がる。

強烈な火薬の臭いが、瞬く間に堂内を満たした。

鼻を突く硝煙が晴香の肺に流れ込み、胸が裂けるほど激しく咳き込ませる。

だが、深也が爆破を指示したのだと聞いた瞬間、死に絶えていたはずの心臓が、狂ったように早鐘を打ち始めた。

深也だ。彼が、本当に来てくれた。

私を救うため、本当に爆薬を使って高坂家を吹き飛ばしたのだ。

晴香は口元の血を拭うことすら忘れ、その瞳に再び光を宿して、大扉を真っ直ぐに見つめた。

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