第37話

沢は体勢を立て直し、鮮血に染まった手術台の晴香と、耳障りな警報音を前にして顔を曇らせた。

「どいつもこいつも退け! こんな簡単な手術もできないなら、お前らなど必要ない!」

沢は周囲の医師たちを怒鳴りつけながら、素早く滅菌ガウンを羽織り、手術台の前に立った。

モニターの数値を一瞥し、瞳孔をきゅっと収縮させる。

状況は予想以上に悪かった。晴香のバイタルサインが急速に低下している。

「止血鉗子を全部外せ! マイクロサージェリー用の吻合器を用意しろ! 麻酔医、ドパミンの投与量を二倍に上げろ! 輸血! 加圧輸血だ!」

沢の冷静かつ果断な声が、混乱した場を瞬時に制圧する。

その場にいた医師...

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