第39話

淵は体裁など構っていられなかった。健の援護を受けながらその場を転がり、赤錆の浮いた機械の陰へ身を隠す。

倉庫の扉が蹴り破られ、黒いレインコート姿の男たちが雪崩れ込んできた。彼らの手にあるサプレッサー付きの拳銃が、倉庫内の隅々まで隙なく向けられる。

リーダー格の男が周囲を鋭く見回し、インカムを押さえて低く報告した。

「ターゲット確認。神城社長の命令だ。淵は生かしておけ。浅倉さんが味わった苦痛をたっぷりと教えてやるんだ。それ以外は……皆殺しにしろ」

その言葉に、淵の身体が硬直した。

深也は単に自分を殺す気ではない。死よりも酷い地獄を味わわせるつもりなのだ。

ギリッと歯を食い縛り、ポケ...

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