第47話

深也が夜の冷気を纏ったまま本邸へ帰還したのは、すでに深夜を回った頃だった。

寝室のドアを押し開けると、ソファの上で身を丸めている晴香の姿があった。その手にはスマートフォンが握りしめられ、顔色は紙のように白い。

その青ざめた顔を見た瞬間、深也の胸がぎゅっと締め付けられた。冷え切った身体のまま大股で駆け寄り、ソファから晴香を抱き上げるようにして腕の中に収める。

「また傷が痛むのか? どうしてそんなに顔色が悪い」

深也の無骨な大きな手が、慌てた様子で彼女の額に触れ、頬を撫でる。

きつく抱きしめられて少し息苦しかったが、男の胸から伝わる体温が、晴香の氷のように冷え切った指先をじんわりと温め...

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