第51話

生涯障害が残る――その事実に、淵は全身を硬直させた。

自分は高坂家の社長であり、頂点に立つ人間だ。

それが今や、ただの廃人になっただと? そんな馬鹿な話があるはずがない。

「失せろ! 全員ここから消えろ!」

淵は獣のような咆哮を上げ、手の届く範囲にある物を手当たり次第に投げつけた。

点滴スタンドがなぎ倒され、薬瓶が粉々に砕け散る。心電図モニターが床に引きずり落とされ、耳障りな警告音が病室に鳴り響いた。

数人の医師たちは、一秒でも遅れればこの狂人に殺されるとばかりに、這うようにして病室から逃げ出した。

「深也! 殺してやる! 絶対に殺してやる!」

淵は叫びながら、両手でシーツを...

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