第57話

それからの日々、晴香は徹底的に見捨てられた。

狂ったように深也へ電話をかけ続けたが、聞こえてくるのは電源が入っていないというアナウンスばかり。

深也は彼女の自由を制限しなかった。だが、彼に会うための道はすべて塞がれていた。

哲也の話では、深也はロンドンへ発ち、帰国の日程は未定だという。

「浅倉さん、もう無茶はやめてください。神城社長の気性はご存知でしょう。彼が決めたことは、誰にも変えられない。今やグループ全体で、社長の前であなたの名前を口にできる者はいません。口にした者が酷い目に遭うんですから」

晴香は騒ぐのをやめ、グラン・レジデンスの邸宅に引きこもった。

一日また一日と過ぎ、あ...

ログインして続きを読む