87、

「もうすぐだ。あと少し……」

淵はプログレスバーを見つめ、その眼底に底知れぬ強欲を滲ませた。

「深也、夢にも思わないだろうな。このUSBメモリが、お前たちの仲を裂くだけでなく、お前の命そのものを奪う代物だとは!」

深也がUSBメモリをパソコンに挿した瞬間、そこに潜んでいたウイルスが即座に起動し、創世グループのファイアウォールをすり抜け、中枢データベースへと直行した。

数千億の価値を持つ機密情報や、創世グループの根幹をなす技術コードが、次々と淵のパソコンへと転送されていく。

あと一分もすれば、転送は完了する。

そうなれば、創世グループはただの抜け殻となり、深也は社会的信用を失い、す...

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