第105章

彼は低く呻き、身体をぐらつかせながらも、必死に堪えて倒れまいとした。

その時、病室の扉が押し開けられた。

主治医が二人の看護師を連れて入ってきて、その光景に血相を変えた。

「無茶をするな! 早く彼をベッドへ戻して! 自分が手術台から降りたばかりだと分かっていないのか!」

看護師たちが慌てて駆け寄り、左右から崩れ落ちそうな相沢時を支える。

「離せ!」相沢時はもがいた。「姉ちゃんに会うんだ!」

主治医は眉をひそめ、傍らで息も絶え絶えに泣きじゃくる三浦晴香を一瞥し、ため息をついた。

彼はベッドのそばへ歩み寄り、厳しいながらもどこか諦めの混じった口調で言った。

「吉川さん、お姉さんは...

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