第23章

彼女は胃を強く押さえ込み、額に冷や汗を滲ませた。

病院へは行けない。

こんな無様な姿を、神谷洲に知られるわけにはいかなかった。また新たな辱めの種にされるだけだ。

激痛を堪え、なんとか顧客に連絡を取り、弁明し、挽回しようとしたが、受話器の向こうからは無機質な話し中の音が返ってくるばかりだった。

二日間、ほとんど寝ずに働き続けた。だが、すべての努力は水の泡と消えた。

プロジェクトの凍結、同僚たちの冷ややかな視線、上司の嫌がらせ、そして胃の奥で絶え間なく続く痛みが、見えない網となって彼女をじわじわと締め上げていく。

もう、逃げ場はなかった。

夜。誰もいないオフィスに一人座り、窓の外に...

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