第47章

相沢栞は傍らに人の気配を感じ、顔を上げた。その虚ろだった瞳は今、どす黒い憎悪で満ちていた。

相手が神谷洲だと分かると、眼差しから一切の温度が消え去り、差し出された手を思い切り払いのける。

神谷洲の手が、宙で凍りついた。

相沢栞を支える三浦晴香には、彼女の今の心情が痛いほど分かった。晴香自身も神谷洲を憎んでいる。真実を見る目も心も持たず、相沢栞を絶望の淵へ突き落としたこの男を。

……

一方、病室で三浦晴香からの電話を受けた温水景介は、吉川秀美が逮捕されたと聞き、胸の内で快哉を叫んだ。

すぐさま警察に連絡し、手元にある証拠をすべて提出する。

これら決定的な証拠を得た警察は、即座に専...

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