第107章

エレノア視点

「私たちの間には……引き寄せられるものがあるの」そう続けながら、私はティーカップを割ってしまいそうなほど強く握りしめた。「彼に一度見つめられるだけで、理性が崩れ落ちる。まるで……近づいちゃいけない理由が、全部、ふっと蒸発しちゃうみたいに」

誰にも話したことのない瞬間を思い出した。「覚えてる?みんなでブルー・マウンテン自然保護区に日の出を見に行った日。ジェームズとトーマスと、あなたと私と、デレク……山頂で、デレクが大きな岩の陰に私を引っ張っていって、キスしたの」

私は紅茶の水面を見つめ、記憶の中に沈んだ。「私に恋をしはじめてると思う、って言った……でも私は衝撃で返事もできな...

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