チャプター 116

エレノア視点

アジサイが届いたところだった――次の週末に私が手がける冬の結婚式にぴたりと映える、見事な青い手まり咲きの大口の入荷だ。フォーシーズンズ・フローラルズの作業室で、私はそれを丁寧にほどき、花弁の寄り合う感触を指先でそっと確かめながら、水を張ったバケツへと移していった。

必要以上に指が長く留まる。ひんやりとした青が、数日前の雪の夜を連れてくる――デレクが私の玄関先に現れた、あの夜を。私は一瞬目を閉じ、記憶に身を委ねた。私の下にある彼の重み。初めてこの関係で私が主導権を握ったとき、彼の瞳に宿っていた畏れるような敬意。

私たちが体を重ねるようになってから、肉体の関係はデレクの自信と、...

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