第121章

エレノア視点

数日後。

私はベッドに横たわり、子どものころの寝室のクリーム色のカーテン越しに差し込む朝の光を眺めていた。古い天蓋付きベッドの柱に、やわらかな光がふわりと落ちる。この数日間に起きたことがあっても、私の体の奥はなお、デレクの触れた記憶でかすかに震えていた――劇場の最後列で、太ももを伝ってゆっくりと這い上がってきた指先。そしてそのあと、森の奥に停めた車の中で、息が上がるほどの切迫感に突き動かされながら、絡み合って動いた私たちの体。

仰向けのまま天井を見上げ、漆喰に走る見慣れたひび割れを目でなぞる。

「認めなさいよ、エレノア」私は誰もいない部屋に囁いた。「あの人のことになると、...

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