第126章

デレク視点

二日後。

雪はもう降りやみ、ボストンの朝の光が、ビーコン・ヒルを覆う手つかずの白い雪にきらめいていた。私は執務室の窓辺に立ち、居残る寒気のなかでも街が目を覚ましていくのを眺めていた。

だが思考だけは、エレノアの居間に置き去りのままだった。ほんの数日前、腕の中に抱き寄せた彼女と唇を重ねた――あのキスの余韻が、いまだに頭から離れない。

あれから彼女のインフルエンザの症状は目に見えてよくなっていた。体を焼くように責め立てていた熱はついに下がり、頬には、私を不安にさせた熱の赤みではなく、本来の血色が戻っている。エレノアが快方に向かうにつれ、彼女の部屋に留まる正当な理由も、回復を見守...

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