第153章

エレノア視点

朝の最初の陽光がカーテン越しに差し込み、寝室をやわらかな金色で満たしていた。ゆっくりと目を開け、日が本格的に動き出す前の静けさを噛みしめる。隣ではデレクがまだ深く眠っていて、胸が一定のリズムで上下していた。退院してから一週間。私は毎朝、同じ圧倒的な感謝に胸をいっぱいにして目覚めた。

眠っている彼の顔を見つめる。穏やかで、病院でのあの恐ろしい数週間、夢にまで出てきた青白く動かない姿とはまるで別人だ。顔の痣は薄れて黄ばんだ影になり、包帯も外れていた。代わりに、生え際に沿って細い淡い桃色の線が残っている。いずれそれも、皮膚に書き込まれた小さな物語のひとつになるのだろう。

彼を起こ...

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