第十五章

デレク視点

フロンティア・キャピタルの自室、床から天井まで届く窓のそばに立ち、初夏のボストンが足元でほどけていくのを眺めていた。六月半ばの陽は街をやわらかな金色で包み、まだ息苦しいほどではない。その光が都会の輪郭に鮮やかな脈動を与え、いまの自分の気分とも不思議なくらい噛み合っていた。三か月前の俺は、ここに支えなしで立っている自分など想像できなかった。まして、これからやろうとしていることを考えるなんて。

回復は医師の予測よりずっと速かった――車椅子から松葉杖へ、そしていまは独りで歩ける。理学療法は容赦がなく、正直、心が折れかけた日もある。だがエレノアの揺るぎない支えが、最もきつい日ですら耐え...

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