第157章

エレノア視点

午後の陽光がコーナーストーン・ブックスの窓から差し込み、私は詩集の束を陳列棚に丁寧に並べていた。指先がエンボス加工の背表紙の上を名残惜しそうになぞる。フォー・シーズンズ・フローラルズで何年も触れてきた、繊細な茎や花弁とはまるで違う手触りだ。本には、ずしりとした重みがある。その静かな重みが、ページの内側に閉じ込められた世界の約束のようで、どこか心を落ち着かせてくれた。

正面の窓越しに、ボストンの夏の通りが活気に満ちているのが見える。たった三か月で、こんなにも変わるものなのだと不意に思った。デレクが病院から車椅子で運び出された日のことを覚えている。身体は弱っていたのに、意志だけは...

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