チャプター 19

エレノア視点

廊下を進む。今朝の恥ずかしさの余韻がまだ頭の奥でぐるぐる回っていて、一歩ごとに足取りが重かった。再びデレクと顔を合わせると思うだけで、胸が不快に早鐘を打つ。ヒューズ夫人は居間の入口で丁寧に立ち止まり、中へどうぞと手で促した。

デレクは床から天井まで届く大きな窓のそばに立ち、こちらに背を向けていた。ボストンの黄昏の街並みを背に、背の高い輪郭がくっきり浮かぶ。橙赤の夕陽が街全体を金色に染め上げている。彼は思索に沈んでいるようで、私の到着には気づいていないらしかった。

私は小さく咳払いをした。彼が振り向く。手には上品な紙箱を持っていて、表情は読み取れない。

「やっと来たな」声に...

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