チャプター 21

デレク視点

エレノアをあそこから連れ出さなければならなかった。ブラッドリー家の坊やがどんな駆け引きをしていようと、これ以上続けさせる気はない――まして、その代償をエレノアに払わせるなんて論外だ。彼女の瞳に一瞬だけ走った脆さ。それを見た途端、胸の奥で何かが跳ねて、守ろうとする衝動が立ち上がった。だが、その正体を深く覗き込む覚悟は、まだできていなかった。

近づくと、ライアン・ストーンはボストンの名士たちの輪の中で、身振り手振りを交えて賑やかに話していた。こちらに気づいた瞬間、彼の目がぱっと明るくなる。ウェルズ投資銀行の次の一手について、内情を少しでも引き出せると期待しているのだろう。

「デレ...

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