チャプター 36

エレノア視点

私はその場に凍りついた。デレクとセラフィナが階段を下りてくるのを、居合わせた全員の視線が追いかけていく。デレクは自信に満ちた歩幅で降り、仕立てのいいスーツに包まれた広い肩がやけに映えた。セラフィナはすぐ後ろを寄り添うように続き、手すりを指先で優雅になぞっている。客たちのざわめきが一瞬だけ静まり返った。まるで王族の入場にひれ伏すみたいに。

デレクの視線が室内をなぞり、私とぶつかった。ほんの一瞬、読み取れないものが彼の目に走った――驚き? 不快? 罪悪感?――けれど次の瞬間には、訓練されたような無表情に固まってしまう。私たちの視線が絡み合っているのに気づいたセラフィナは、さらに彼...

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