チャプター 37

エレノア視点

「大丈夫よ」私はオリヴィアに、ぎこちない頷きでそう言い聞かせた。けれど真実はまるで逆だった。胃の底に氷が沈み込むように据わったその気づきのせいで、息をすることさえ難しい。まして言葉を出すなんて。

「大丈夫には見えないわ」彼女は食い下がり、私の視線を追って部屋の向こうへ目をやった。

私はパーティーの人いきれする中心から離れ、シャンパングラスを半分ほど残したまま指先にぶら下げ、静かな隅へ逃げ込んだ。ここからなら、テラスへ続くガラス扉の向こうにいるデレクが見える。彼はひとり立ち、電話を耳に押し当てていた。夜空を背にした横顔はくっきりと鋭い。その近くにセラフィナが留まっている。ぴた...

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