チャプター 40

デレク視点

夜気はひんやりとしていて、外へ出た瞬間、私は暗い庭に目を凝らした。敷地の端にある小さな東屋へ向かって歩く二人の姿が見える。音を立てぬよう近づき、会話が聞こえる距離に身を置いた。

「もし結婚してなかったら、どうする?」ジェームズが尋ねた。「完全に自由だったら?」

私は息を殺し、エレノアの答えを待った。

「旅をするわ」少し迷ってから、彼女は言った。「ただの休暇じゃなくて、本当にいろんな土地を体験するの。事業もボストンの外に広げたい」

「それで、個人的には?」ジェームズが促した。

エレノアの笑い声は小さく、どこか哀しげだった。「私を見てくれる人を見つける。ちゃんと、私を。私が...

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