チャプター 45

エレノア視点

私はデレクを見上げ、息を喉の奥で止めた。彼の目には、めったに見ることのない内なる葛藤が浮かんでいた――欲望と自制のせめぎ合い。両脇で握りしめられた拳は、張りつめた力で指の関節が白くなっている。酒に酔った霞はすっと引き、代わりに痛いほどの冴えが残った。自分がたった今したこと――彼にたった今ぶつけた願い――その現実が、氷の波のように私をのみこんだ。

少しでいいから、私を愛してくれる? それとも私は、本当にあなたにとって何でもないの?

自分の言葉が頭の中で反響する。ひとつひとつの音が、私がどれほど無防備に自分をさらけ出したかを思い知らせた。こんなふうに脆く、むき出しのまま誰か...

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