チャプター 55

デレク視点

秘書が届けてきた離婚書類に目を走らせ、ページをぱらぱらとめくった。法律用語の羅列を追ってはいるのに、内容はまるで頭に入ってこない。あの綴じ込みは彼女の机の上に四日も置かれていた――その事実を、彼女は苛立ちを薄く覆い隠した口調で何度も私に思い出させてくれていた。

「ウェルズ様。ご依頼の離婚合意書は、四日前にはすでに出来上がっております」

秘書は私のデスクのそばに立ち、声にはわずかな咎めが滲んでいた。

私は顔を上げ、わざと返事を遅らせた。

「この『回復不能な相違』の条項は書き直しだ」問題の段落を指で叩く。「いったい何のことだ?『心が摩耗した』? 和解すべき相違なんてなかっ...

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