チャプター 67

エレノア視点

午後遅くの陽が「フォー・シーズンズ・フローラルズ」の窓から差し込み、届いたばかりのバラとアジサイの上に金色の模様を落としていた。私は手慣れた正確さで茎を切りそろえながらも、意識は別の場所へ漂っていた――一週間前の市庁舎。数度のペン運びで、人生の三年分を手放したあの瞬間へ。

「新しい始まりよ」私は小さくつぶやき、白いユリをクリスタルの花瓶に整えた。言葉は空虚で、練習台詞みたいに口を出ていく。その日以来、呪文みたいに繰り返してきた。繰り返していれば、いつか本当になるかもしれないと願いながら。

けれど、別れ際の彼の言葉がまだ頭の中で反響している。

「終わったと思うなよ、エレノア。...

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