チャプター 77

エレノア視点

デレクの視線が私を捉えた。驚愕に凍りついていた表情が、瞬き一つの間に、闇のように読み取れないものへと変わる。胸の奥がきゅっと締めつけられた――焦がれるような渇望と、消えない憤りと、それよりもっと深い何か。デレクだけが呼び覚ます、あの混ざり合った感情だ。私は慌てて目を逸らし、肋骨の内側で心臓が暴れるのを感じた。

最初に立ち直ったのはトーマスだった。いつもの気楽な笑みが、張り詰めた空気をぱきりと割る。「いやあ、こりゃ驚いた! ダニエル、今週末は山には来られないって言ってなかったか?」彼はにやりと私のほうを向く。「メリッサと二人きりの時間がほしいんだって、俺に言ってたぞ」

ダニエ...

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