チャプター 84

エレノア視点

細い小道は濃い森の中をくねくねと抜け、やがてふいに岩だらけの突き出た場所へと開けた。デレクの言ったとおり――眺めは息をのむほどだった。谷が私たちの足下に大きく広がり、遠くには山々が連なっている。稜線の先端が、金色の光の最初の気配を受けて淡くきらめいていた。ほかの皆がイーグルズ・ポイントに着くより先に、私たちは目的地に辿り着いてしまったらしい。

「どうしてここを知ってるの?」私は尋ねた。こんな美しさを前にして、さっきまでの苛立ちが一瞬どこかへ消えた。

デレクは数歩離れたところに立ち、視線を地平線に据えている。「家族で来てたんだ。夏のあるとき、アレクサンダーと探索して見つけた」...

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