チャプター 96

エレノア視点

デレクが私を抱き上げたまま階段を上がっていく。私は彼の腰に両脚をきつく絡め、足首を彼の背中のくぼみに噛み合わせるように組んでいた。外ではボストンの吹雪が唸り声を上げていたけれど、室内では――私たちのあいだの熱が、もう無視できない火のように膨れ上がっていくのを感じた。

ここ数日、私は彼を避け続けていた。けれど今夜は、街が白く覆われ、孤独の重さに決意が崩れ落ちていく中で、全部忘れることにした。ただ一晩だけ。降伏して、手放してしまう一晩。

私たちの唇は必死に溶け合い、舌が絡み合う。デレクは軋む木の階段を、歩調も乱さず進みながら、キスを途切れさせなかった。彼の手が毛のスカートの下、...

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