44話

母の前にいるのは気まずく、トミーが横目で私を見ていて、母が見ていない時に彼が私の方に何か言葉を口の動きだけで伝えようとしていた。5分間座ってじっと考えて、やっと彼が何を言っていたのか理解した。彼は私がとても恋しかったこと、そして私を味わいたいと言っていたのだ。

くそっ、瞬間的に私の下半身は川のように濡れてしまった。

立ち上がって席を外した。このまま座っていたら大変なことになると分かっていたから。母は家族の愛や、どんな状況でも一緒にいることの大切さについて延々と話し続けていた。もし彼女が、私たちが必要以上に親密な関係にあることを知ったら…。私はただ微笑むだけで、幸いにも携帯から通知音が鳴り、上司...