第11章

第1章

月城曜の口調が、少しばかり厳しさを帯びた。

「今後は、彼女とその子供に関わるな。その話を持ち出すことも二度と許さん」

月城律の目元が、見る見るうちに赤く染まる。

ただの子供の妄想なんかじゃない。彼は緻密な観察と推理を重ねて、その結論に辿り着いたのだ。

どうしてパパは信じてくれないの?

幼い唇を真一文字に引き結び、一言も発さないまま、小さな拳を固く握りしめる。その顔には、悔しさと不服がありありと浮かんでいた。

その強情な姿に、月城曜の胸の奥で燻っていた怒りがふと霧散し、代わりにどっと疲労感と、胸を締め付けられるような痛みが込み上げてくる。

結局のところ、自分は子供に八つ...

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