第15章

「鈴木海斗」

月城曜は扉の方へ向かって声をかけた。

「車を回せ。若様をお送りしろ。最高級のサプリメントと子供用の栄養剤も忘れるなよ」

「畏まりました」

鈴木海斗は扉の外で応じ、心の中で若様への敬服の念を一層強めた。

月城律の小さな顔に、ようやくしてやったりという微かな笑みが浮かぶ。

彼は爪先立ちをして月城曜の膝をポンポンと叩き、大人のような口調を真似て言った。

「パパ、安心して。僕がうまく処理してくるから」

月城曜は失笑し、その頭をくしゃりと撫でた。

この小僧、本当にどんどん手がつけられなくなっていくな。

……

しばらくして、月城律は姫野理緒の住む別荘の前に到着した。

...

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