第155章

鈴木海斗は指し示された先を目で追い、思わず息を呑んだ。

そこは管理者のいない廃棄された土地で、商業的価値など皆無に等しい場所だった。

月城グループが以前そこを落札したのは、単に市政の環境改善計画に応じるためだけの理由だったのだ。

「月城社長、まさか……」

「黒石キャピタルが空売りを仕掛けてきたということは、間違いなく地元の機関投資家数社と結託しているはずだ。奴らは我々の資金繰りがショートするのを待ち、優良資産を二束三文で買い叩こうとしている」

月城曜の口調は決して速くはない。だが、その一言一句が鋭利な刃のようだった。

「奴らが欲しいのはビルか、土地か、それとも株か。ならばくれてや...

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