第156章

どよめきが会場を揺さぶった。

「一兆円だと?」「しかも無利子?」

これは一体、どういう神業なのか。

皇美玲と数名の古参幹部たちの顔色が、瞬時にして変わる。

彼らの最大の頼みの綱は、月城グループの資金繰りの悪化だった。だが、現状はどうだ……。

月城曜は彼らに息つく暇さえ与えなかった。

彼が指を鳴らすと、スクリーンの画面が切り替わり、ある音声データが再生され始めた。

『ニュースを見たでしょう? 曜はまだ若すぎるわ……』

それはまさに、皇美玲が昨日かけた電話の内容そのものであり、一言一句が鮮明に響き渡った。

録音の中で、彼女がいかにして傍系を煽動し、権力の奪取を画策したかが、白日...

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