第159章

『警告。不正侵入を検知しました。レベル1セキュリティプロトコルを起動、空間を閉鎖します。その場で待機してください。動くとレベル2防御システムが作動する恐れがあります』

 皇美玲(こう・びれい)は呆然とした。冷たいガラス壁を叩くが、びくともしない。音さえ遮断されていることに気づく。

 まるでガラス瓶に閉じ込められた蝶のようだ。すべての抵抗は徒労であり、滑稽でさえあった。

 十五分後、鈴木海斗(すずき・かいと)の車列が到着した。

 モニターの中、ロビーの中央で怒り狂いながらも為す術のない皇美玲を見て、彼は疲れたように眉間を揉み、警備責任者に電話をかけた。

「レベル1プロトコルを解除しろ...

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